メール【とんでもないです】敬語「恐縮でございます」など例文を紹介！

「とんでもないです」はビジネスメールでよく使われる敬語表現ですが、その適切な使い方を知っている方は意外と少ないかもしれません。

相手からの褒め言葉や感謝に対する謙虚な返答として使われる「とんでもないです」には、場面に応じた注意点や表現の工夫が必要です。

本記事では、「とんでもないです」という表現をメールで自然に、かつ相手に好印象を与えるように使う方法を詳しく解説します。

正しい敬語の使い方を身に付け、ビジネスシーンでのコミュニケーション力を高めましょう。

●「とんでもないです」メールでの敬語表現一覧表

敬語表現	使用場面	丁寧さのレベル	例文
とんでもないです	一般的な返答	基本	「とんでもないです。お役に立てて嬉しいです。」
とんでもございません	より丁寧な表現	丁寧	「とんでもございません。まだまだ改善の余地がございます。」
とんでもないことでございます	非常に丁寧な表現	最も丁寧	「とんでもないことでございます。皆様のご支援あってのことです。」
恐縮でございます	謙遜を強調	丁寧	「恐縮でございます。ご指導いただいたおかげでございます。」
お役に立てて光栄でございます	感謝と謙遜を表現	丁寧	「お役に立てて光栄でございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。」
ご心配いただき、ありがとうございます	相手の気遣いへの返答	丁寧	「ご心配いただき、ありがとうございます。お気になさらないでください。」
とんでもないです。こちらこそ感謝申し上げます	感謝の気持ちを強調	丁寧	「とんでもないです。こちらこそ日頃のお取引に感謝申し上げます。」
とんでもないです。むしろ勉強になりました	謙虚さと学びを表現	やや丁寧	「とんでもないです。むしろ私にとって貴重な経験となりました。」
とんでもないです。今後もお役に立てるよう努めてまいります	今後の意欲を示す	丁寧	「とんでもないです。今後もお客様のご期待に添えるよう精進いたします。」
とんでもないです。お気遣いいただき、重ねて御礼申し上げます	相手の配慮への感謝	非常に丁寧	「とんでもないです。お気遣いいただき、重ねて御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。」

「とんでもないです」敬語をメールでの使い方

「とんでもないです」は、ビジネスメールでよく使われる表現の一つです。

この表現は、謙遜や感謝、丁寧な断りなど、さまざまな場面で使われることが特徴です。

「とんでもないです」は一見シンプルな言葉ですが、正しい使い方を知ることで、相手に好印象を与えられます。

それでは、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。

とんでもないですの基本的な意味とは

「とんでもないです」は、もともとは「想像もつかないほど意外だ」という意味を持つ表現です。

しかし、現代では「とんでもないことをしてしまい、恐縮である」「お礼を言われるほどのことはしていない」などの謙遜の意味で使われることが多いです。

例えば、上司から褒められたときに「とんでもないです」と返すと、謙遜の意が伝わりやすくなります。

また、相手に対して自分の行為を大きく評価してほしくないときにも使えます。

「とんでもないです」は、日本の謙遜文化を反映した表現であり、誤解を与えない使い方が重要です。

とんでもないですの敬語としての使い方

「とんでもないです」は、敬語表現としてよく使われる言葉の一つです。

謙遜や恐縮の意を込めた返答として、丁寧な表現として使われることが多いです。

【例文】

感謝や褒め言葉への返答

［上司］「君のおかげで、プロジェクトが無事に完了したよ。ありがとう。」

［部下］「とんでもないです。皆様のご指導があってこそです。」

この例では、上司からの感謝に対して謙虚に応答しています。

謙遜を表現する場合

［取引先］「御社の提案書は非常に素晴らしかったです。」

［営業担当］「とんでもございません。まだまだ改善の余地がございます。」

ここでは、取引先からの高評価に対して、謙遜の意を込めて返答しています。

恐縮の気持ちを伝える表現

［先輩］「急な依頼で申し訳なかったね。助かったよ。」

［後輩］「とんでもないです。お役に立てて光栄です。」

例えば、目上の方からお礼を言われた際に「とんでもないです」と答えると、謙虚さが伝わりやすくなります。

一方で、あまりにも自分を卑下しすぎると逆効果になる場合もあるため、使いすぎには注意が必要です。

適切な場面で使うことで、敬意を示しながらも自分のスタンスを表現できます。

ビジネスメールでの「とんでもないです」の使い方

「とんでもないです」は、ビジネスメールでも使用可能な表現です。

ただし、適切な場面で用いることで、より丁寧で感じの良い印象を与えることができます。

【ビジネスメールでの使用例】

感謝に対する返信メール

件名：先日のご支援について

○○様

お世話になっております。
△△株式会社の□□でございます。

先日は弊社プロジェクトへの多大なるご支援を賜り、
誠にありがとうございました。

「素晴らしい成果でしたね」とのお言葉を頂きましたが、
とんでもないです。ひとえに○○様のご指導の賜物でございます。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

△△株式会社
□□ ◇◇

褒め言葉への返信メール

件名：Re: プレゼンテーション資料について

田中様

いつもお世話になっております。
山田でございます。

先日のプレゼンテーション資料について、
「非常に分かりやすかった」とのお褒めの言葉を頂き、
誠にありがとうございます。

とんでもないです。
まだまだ改善の余地があると考えております。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

依頼への柔らかい断りのメール

件名：Re: 講演依頼について

佐藤様

お世話になっております。
鈴木でございます。

この度は、貴重な講演の機会を頂き、
誠にありがとうございます。

しかしながら、とんでもないです。
私などがそのような大役を務めさせていただくには、
まだまだ力不足かと存じます。

大変申し訳ございませんが、
今回は謹んでお断りさせていただければと存じます。

何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

敬具

これらのメール例では、「とんでもないです」を使用することで、謙虚さと敬意を適切に表現しています。ただし、文脈に応じて「恐縮でございます」や「申し訳ございません」などの表現と使い分けることで、より適切なビジネスコミュニケーションを図ることができます。

たとえば、感謝の気持ちに対して「とんでもないです。お役に立てて嬉しいです」と返答すると、より丁寧な印象を与えます。

また、相手からの褒め言葉に対しても、謙虚に対応する姿勢を示すのに役立ちます。

ビジネスメールでの使い方を理解し、場に応じた使い分けを心がけましょう。

「とんでもないです」の言い換え表現を知る

「とんでもないです」は、場合によっては他の表現に言い換えるとより適切です。

シチュエーションに応じた言い換えを知ることで、より豊かな表現が可能になります。

【言い換え表現の例文】

褒められた時の言い換え表現

［上司］「君の企画書は非常に完成度が高いね。」

［返答例］

・恐縮でございます。まだまだ改善の余地があると存じます。
・光栄に存じます。ご指導いただいたおかげでございます。
・とんでもないことでございます。皆様のご支援あってのことです。

感謝された時の言い換え表現

［取引先］「先日は急な依頼に対応していただき、ありがとうございました。」

［返答例］

・恐れ入ります。当然の対応でございました。
・お役に立てて光栄でございます。
・ご心配いただき、ありがとうございます。

謝罪された時の言い換え表現

［先輩］「昨日の資料の修正をお願いして、申し訳なかったね。」

［返答例］

・恐縮でございます。私の確認不足でした。
・お気になさらないでください。
・とんでもないことでございます。むしろ勉強になりました。

例えば、「恐縮です」といった表現は、さらに丁寧さを増すための言い換え表現です。

また、「お役に立てて光栄です」という表現は、感謝の気持ちをより強調した表現です。

言い換え表現を適切に選び、丁寧で的確な返答を心がけましょう。

適切な状況での使用と留意点

「とんでもないです」は、適切な場面で使うことで効果的な敬語表現となります。

しかし、誤解を生む場面や、相手の受け取り方に配慮することも必要です。

例えば、相手の善意に対して謙遜しすぎると、逆に相手に負担を感じさせてしまうことがあります。

「とんでもないです」はあくまで自分のスタンスを示すための表現であり、場面や相手に合わせた適切な使い方を意識しましょう。

「とんでもないです」敬語をメールにおける表現のコツ

「とんでもないです」は、ビジネスメールにおいてもよく使われる敬語表現ですが、相手に誤解を与えない適切な使い方が重要です。

適切な場面や言い回しを工夫することで、丁寧で好感の持てるメール表現となります。

適切な使い方を理解し、メールでの印象をより良いものにしましょう。

それでは、各ポイントについて具体的に解説していきます。

メールで「とんでもないです」を適切に使うコツ

「とんでもないです」をメールで使う際は、相手の意図や状況に応じた言葉選びが重要です。

特にビジネスメールでは、控えめで丁寧な表現を心がけることで好印象を与えられます。

【メールでの使用例】

感謝の言葉への返信例

件名：Re: 先日のプレゼンテーションについて

山田様

いつもお世話になっております。
鈴木でございます。

先日は温かいお言葉を賜り、誠にありがとうございます。

「プレゼンテーションが分かりやすかった」とのお言葉ですが、
とんでもないです。山田様からいただいたアドバイスのおかげで、
より良い内容にすることができました。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

褒め言葉への謙遜例

件名：Re: 企画書について

佐藤部長

お世話になっております。
田中でございます。

企画書に関する高評価をいただき、ありがとうございます。

しかしながら、とんでもございません。
まだまだ改善の余地があると感じております。
引き続き精進してまいりますので、ご指導いただけますと幸いです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

田中

謝罪への返答例

件名：Re: お詫び

中村様

いつもお世話になっております。
高橋でございます。

先日の件でお詫びのお言葉を頂戴し、恐縮いたしております。

とんでもないです。
むしろ私どもの対応が不十分であったと反省しております。
今後はより一層丁寧な対応を心がけてまいります。

引き続きよろしくお願い申し上げます。

敬具

たとえば、取引先から感謝の言葉を受け取った際に「とんでもないです。お役に立てて光栄です」と返信することで、丁寧な印象を与えます。

また、上司からの評価に対しても控えめに返答することで、謙虚な姿勢を示せます。

適切な表現を選ぶことで、相手に対する敬意が伝わりやすくなります。

「とんでもないです」を誤解されないための表現

「とんでもないです」は、場合によっては誤解を招くことがあるため、言葉の使い方に気をつける必要があります。

特に、相手が恐縮してしまう可能性があるため、感謝を添えた表現を心がけましょう。

【誤解なく使用するための例文】

感謝を添えた丁寧な表現

［上司］「先週末の休日出勤、申し訳なかったね。」

［返答例］

・とんでもないです。このような機会をいただき、ありがとうございます。
・とんでもないです。むしろ貴重な経験をさせていただき、感謝しております。
・とんでもないです。お役に立てて光栄でございます。

相手を気遣った表現

［取引先］「急な変更で、ご迷惑をおかけしました。」

［返答例］

・とんでもないです。お客様のご要望に添えることができ、嬉しく思います。
・とんでもないです。このようなご配慮をいただき、重ねて感謝申し上げます。
・とんでもないです。私どもこそ柔軟にご対応いただき、ありがとうございます。

シンプルで誤解のない表現

［先輩］「君のおかげで助かったよ。」

［返答例］

・とんでもないです。私も勉強になりました。
・とんでもないです。チームの一員として当然の対応です。
・とんでもないです。今後もお役に立てるよう努めてまいります。

たとえば「とんでもないです。お気遣いいただきありがとうございます」と添えると、感謝の意が伝わり、誤解を防げます。

相手に伝わりやすく丁寧な表現を意識し、場に合った使い方をしましょう。

特にビジネスシーンでは、相手の意図を汲んだ言葉選びが大切です。

ビジネスシーンでの適切な使用例

「とんでもないです」は、ビジネスシーンでのやり取りでも頻繁に用いられます。

相手に失礼にならないよう、謙虚な姿勢を示す表現として使うのが一般的です。

たとえば、上司から「素晴らしい仕事だった」と言われた際に「とんでもないです。皆さんのお力添えがあってこそです」と返すと、謙虚さが伝わります。

相手の評価に対し感謝の意も含めることで、丁寧で好感の持てる返答となります。

使い方を工夫し、相手に対する敬意を示しましょう。

使ってはいけない状況と注意点

「とんでもないです」を使うべきでない場面や、使い方によっては失礼に当たることもあります。

相手に対して軽率な印象を与えないよう、場面に応じた判断が大切です。

【使用例】

取引先とのやり取り

［取引先］「いつも迅速な対応をありがとうございます。」

［返答例］

・とんでもないです。日頃より温かいお取引を賜り、私どもこそ感謝申し上げます。
・とんでもないです。お客様のご期待に添えるよう、努めているだけでございます。
・とんでもないです。むしろ貴社の的確なご指示のおかげでございます。

上司からの評価への対応

［部長］「今回のプロジェクト、君のおかげで成功したよ。」

［返答例］

・とんでもないです。部長のご指導があってこその結果です。
・とんでもないです。チーム全員の努力の賜物でございます。
・とんでもないです。まだまだ改善の余地があると考えております。

同僚との関係

［同僚］「昨日は資料作成を手伝ってもらって、本当に助かったよ。」

［返答例］

・とんでもないです。普段から助けていただいているお返しです。
・とんでもないです。私も勉強になりました。
・とんでもないです。今度は私が助けていただくかもしれません。

これらの例では、「とんでもないです」に続けて、相手への感謝や謙虚な姿勢を示す言葉を添えることで、より丁寧で好感の持てる表現となっています。

特にビジネスシーンでは、相手の立場や状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。また、過度に謙遜しすぎないよう、バランスの取れた返答を心がけることも大切です。

たとえば、重要な会議の場で「とんでもないです」と答えると、軽率に見られる可能性があります。

適切な場面で使うことで、自然な印象を与えるよう心がけましょう。

「とんでもないです」を避けるべき場合

「とんでもないです」を避けるべき場面もあり、他の表現に切り替えたほうが良い場合があります。

特に、相手に敬意を示す必要が高い場面では、より丁寧な表現が求められます。

たとえば、式典や公式のスピーチなどの場面では、他の敬語表現を使うほうが適切です。

相手の立場を考慮し、ふさわしい言葉を選ぶようにしましょう。

場面に応じた言葉選びが、ビジネスマナーを示す大切な要素です。

「とんでもないです」を活用した定型文の例

「とんでもないです」を使ったビジネスメール用の定型文を知っておくと、スムーズな返信ができます。

状況に応じて、相手に失礼がないように工夫した表現がポイントです。

たとえば、「とんでもないです。お役に立てて嬉しいです」とすると、謙虚で丁寧な印象を与えることができます。

状況に合わせた定型文を使い、相手に気持ちよく伝わる返答を心がけましょう。

「とんでもないです」敬語でメールのQ＆A

「とんでもないです」敬語でメールのまとめ

「とんでもないです」は、ビジネスメールにおいて謙虚な返答として重宝される表現です。

例えば、感謝に対する「とんでもないです。お役に立てて嬉しいです」のような表現が、丁寧な印象を与えます。