急にお湯が出なくなって困っていませんか。
朝シャワーを浴びようとしたら水しか出ない、お風呂のお湯張りができない、食器を洗おうとしたら冷たい水しか出てこない。こんな状況に直面すると、本当に焦りますよね。特に冬場の寒い時期や、家族が多い家庭では、お湯が使えないというのは生活に直結する深刻な問題です。
私も以前、真冬の朝に突然お湯が出なくなって大慌てした経験があります。そのとき真っ先に探したのが「復帰ボタン」でした。給湯器の周りをぐるぐる回って、リモコンのボタンを何度も押して、でもどこにもそれらしいボタンが見当たらない。インターネットで検索しても、説明が複雑でよくわからない。結局、半日以上お湯が使えない状態が続いて、本当に困り果てました。
実は多くの人が誤解しているのですが、お湯が出ない時に押すべき復帰ボタンは、給湯器本体ではなく屋外のガスメーターにあるんです。この事実を知らないがために、何時間も無駄に給湯器の周りを探し回ったり、不必要に修理業者を呼んでしまったりする人が後を絶ちません。でも、正しい場所と手順さえわかっていれば、ほとんどの場合は自分で簡単に復旧できるんですね。
この記事では、ガスメーターの復帰ボタンの正確な場所や、マイコンメーターの安全機能の仕組み、地震や凍結などの状況別の詳しい対処法、さらにはノーリツやリンナイといったメーカー別の給湯器リセット方法まで、お湯が出ない問題を完全に解決するための情報を網羅的にまとめました。ガス臭い時の危険な状況や、絶対にやってはいけない操作についても詳しく触れていますので、安全に復旧作業を進めるためにもぜひ最後まで読んでみてください。
- ガスメーターの復帰ボタンの正確な場所と戸建て・マンション別の見つけ方
- 復帰ボタンの正しい押し方と必ず守るべき3分待機ルール
- 地震・凍結・ガス臭など状況別の適切な対処法
- ノーリツ・リンナイなどメーカー別の給湯器リセット手順
「お湯が出ない」時の復帰ボタンはガスメーターにある

お湯が出なくなった時、多くの人が給湯器本体に「復帰ボタン」があると思い込んで探し回ります。給湯器の前面パネルを見たり、側面を確認したり、場合によっては給湯器の裏側まで覗き込んだりする人もいるでしょう。でも実際には、給湯器に物理的な復帰ボタンは存在しません。これは多くの人が誤解している重要なポイントなんです。
お湯が出ない原因の多くは、実は給湯器そのものの故障ではありません。最も多い原因は、ガスの供給が何らかの理由で止まっていることにあるんです。現代の住宅に設置されているガスメーターは、単なる計量器ではなく「マイコンメーター」と呼ばれる高度な安全装置を内蔵した機器です。このマイコンメーターが、地震や長時間使用、異常な流量などを検知すると、自動的にガス供給を遮断する仕組みになっています。
そしてそのガス供給を復旧させるための復帰ボタンこそが、屋外に設置されているガスメーター(マイコンメーター)についています。つまり、お湯が出ない時に最初にチェックすべき場所は、給湯器ではなくガスメーターなんですね。ここではガスメーターの復帰ボタンの場所や、押してはいけないケースについて詳しく解説していきます。
ガスメーターの復帰ボタンの場所と見つけ方

ガスメーターの復帰ボタンは、メーターの左上部分に設置されていることが最も多いです。ただし、メーターの型式やガス会社(東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなど)によって、ボタンの形状や正確な配置が若干異なる場合があります。また、設置された年代によっても仕様が変わっているため、複数のパターンを知っておくことが重要です。
キャップ付きタイプ(最も一般的)
最も典型的なタイプでは、黒い樹脂製のキャップで覆われているボタンになっています。このキャップは誤操作を防ぐための保護カバーの役割を果たしており、左に回して外すことで中に復帰ボタンが現れる仕組みです。東京ガスや大阪ガスなどの都市ガス会社が設置する標準的なマイコンメーターは、このタイプが主流ですね。
キャップの大きさは直径3〜4cm程度で、表面にギザギザの滑り止め加工が施されていることが多いです。長年使用しているとキャップが固くなって回しにくくなることもありますが、無理に力を入れすぎると破損する可能性があるので、適度な力加減で左に回してください。どうしても固くて回らない場合は、ゴム手袋をはめると滑りにくくなって回しやすくなります。
露出型ボタンタイプ
一方で、キャップがなく黒いボタンがそのまま露出しているタイプもあります。これは比較的旧型のメーターやLPガス(プロパンガス)のメーターに多く見られるデザインです。このタイプの場合は、キャップを外す手間がないため、直接ボタンを押すだけで復帰操作ができます。
露出型のボタンは、押し込むとカチッという感触がありますが、キャップ付きタイプと比べると若干押し込みにくい印象を受けるかもしれません。これは外部からの不意の接触による誤操作を防ぐため、ある程度の力が必要な設計になっているためです。
レバー式・紐付きタイプ(高所設置用)
建物の構造上、ガスメーターが手の届かない高い位置に設置されている場合もあります。外壁の2階部分付近や、軒下の高い位置などに設置されているケースですね。このような場合、復帰ボタン部分に長い紐や操作レバーが接続されていることがあります。
紐付きタイプの場合は、地上から紐をゆっくりと引き下げることで復帰操作を行います。レバー式の場合は、専用の操作棒(長い棒)を使ってレバーを押し上げる、または引き下げる動作が必要になります。ただし、このタイプの操作は一般の方には難しい場合もあるため、無理せずガス会社に連絡して復帰作業を依頼することも検討してください。
ガスメーター復帰ボタンの主な特徴まとめ
- メーターの左上部分に設置されていることが最も多い
- 黒いキャップで覆われているタイプが一般的(都市ガス)
- キャップを左に回して外すと中にボタンが現れる
- 露出型のボタンもある(旧型やLPガス)
- 高所設置の場合はレバーや紐がついている場合も
- 液晶画面のあるスマートメーター型も増えてきている
また、アパートやマンションなどの集合住宅では、メーターボックス内に設置されていることがほとんどです。玄関ドアの横にあるパイプスペース(PSと表示された扉)を開けると、ガスメーターと電気メーターが一緒に収められているはずです。メーターボックス内は狭くて暗い場合が多いので、懐中電灯やスマートフォンのライト機能を使って確認すると見つけやすくなります。
戸建てとマンションで異なる設置場所

ガスメーターの設置場所は、住居の形態によって大きく異なります。いざという時に慌てて探し回らないよう、普段から自宅のガスメーターの正確な位置を確認しておくことを強くおすすめします。実際、地震などの緊急時には周囲が混乱している中で素早く対応する必要があるため、平常時に場所を把握しておくことは非常に重要です。
戸建て住宅の場合
戸建て住宅では、ガスメーターは建物の外壁に設置されているケースが圧倒的に多いです。設置場所の選定には「検針員がアクセスしやすいこと」「メーター交換作業がしやすいこと」「住人が確認しやすいこと」といった複数の要素が考慮されています。以下のような場所を順番に探してみてください。
最も多い設置場所:
- 玄関の脇や玄関ポーチの側面 – 最もアクセスしやすく、検針作業もしやすい場所です
- 建物の北側や道路に面した側の外壁 – 検針員が敷地に入らずに確認できる位置
- 塀や生け垣の一部に組み込まれている – 外観を損なわないための配慮
- 勝手口や裏口付近の外壁 – キッチンが近い場所に設置されるケース
戸建て住宅の場合、建築時の設計や配管の都合によって設置場所が決まるため、一般的な場所に見当たらない場合もあります。特に古い住宅や、増改築を繰り返している住宅では、予想外の場所に設置されていることも珍しくありません。
注意が必要なケース:高所設置
特に注意が必要なのは、物理的に手が届かない高い位置に設置されている場合です。外壁の2階部分付近、軒下の高い位置、あるいは配管の都合で通常より高い位置に設置されているケースがあります。このような高所設置の場合、前述したように復帰ボタン部分に長い紐やレバーが接続されていることがあります。
地上から紐を引き下げる、あるいは専用の棒でレバーを操作するタイプの場合、操作方法が通常とは異なるため、取扱説明書を確認するか、ガス会社に問い合わせることをおすすめします。無理に操作しようとして破損させてしまうと、かえってガスが使えない期間が長引いてしまいます。
集合住宅(マンション・アパート)の場合
マンションやアパートなどの集合住宅では、ガスメーターの設置場所は主に2つのパターンに分かれます。どちらのパターンなのかは、建物の築年数や設計思想によって異なります。
パターン1:各戸の玄関横メーターボックス(最も一般的)
一つ目は、各戸の玄関ドア横にあるメーターボックス(パイプスペース)内に設置されているタイプです。「PS」「MB」「メーターボックス」などと表示された扉を開けると、中にガスメーターと電気メーターが収められています。このタイプは比較的新しいマンション(1990年代以降)に多く見られ、各戸で簡単にアクセスできるのがメリットですね。
メーターボックス内は狭くて暗い場合が多いため、スマートフォンのライト機能や懐中電灯を使って確認すると良いでしょう。また、配管や配線が複雑に絡み合っていることもあるので、手を入れる際は怪我をしないよう注意してください。
パターン2:集中設置タイプ
二つ目は、建物の裏手や一階部分に全戸分のメーターが集中設置されているタイプです。この場合、建物の外周を探す必要があります。管理人室の近くや駐車場脇、建物の裏側などに、複数のメーターがまとめて設置されている専用のボックスや壁面を探してみてください。
このタイプは古いマンションやアパート(1980年代以前)に多く見られます。集中設置の場合、メーターが整然と並んでいるため、必ず自分の部屋番号を確認してから操作する必要があります。間違えて隣の部屋のメーターを操作してしまうと、トラブルの原因になってしまいますからね。
集合住宅での重要な注意点
集中設置タイプの場合、複数のメーターが密集して並んでいるため、必ず自分の部屋番号を確認してから操作してください。メーターには必ず部屋番号や契約者名のプレートが貼られているはずです。
特に夜間や緊急時は慌てていて間違えやすいので、懐中電灯で照らして確実に確認してから操作しましょう。他の部屋のメーターを操作してしまうと、別の入居者に迷惑をかけるだけでなく、場合によってはトラブルに発展する可能性もあります。
また、賃貸住宅の場合は、契約時に不動産会社や管理会社から渡された資料の中に、ガスメーターの位置を示した図面が含まれていることがあります。契約書類一式を確認してみるのも良いでしょう。わからない場合は、管理会社や大家さんに問い合わせれば教えてもらえます。
地震後にお湯が出ない時の対処法

地震の後にお湯が出なくなった場合、ほぼ間違いなくガスメーターの安全装置が作動しています。これは故障ではなく、むしろ正常な安全機能の動作なんです。マイコンメーターには感震器(地震センサー)が内蔵されており、震度5弱相当以上の揺れを検知すると、ガス漏れによる火災や爆発といった二次災害を防ぐために自動的にガス供給を遮断する仕組みになっています。
実は私も東日本大震災の時に経験したんですが、地震直後はガスコンロもお湯も全く使えなくなりました。最初は「給湯器が壊れた!」と焦ったんですが、実際にはマイコンメーターが正常に安全機能を発揮していただけだったんですね。この安全機能のおかげで、地震後のガス漏れによる火災を防ぐことができているわけです。
なぜ地震でガスメーターが遮断するのか
地震によってガスメーターが遮断する理由は、主に以下の2つのリスクを防ぐためです。
リスク1:配管の破損によるガス漏れ
大きな地震では、建物の揺れによってガス配管が破損したり、接続部分が外れたりする可能性があります。もしガスが供給され続けていると、破損箇所から大量のガスが漏れ出し、引火して火災や爆発を引き起こす危険性があります。
リスク2:機器の転倒・破損
ガスコンロなどのガス機器が地震で転倒したり、破損したりした場合、そこからガスが漏れる可能性があります。特にコンロの火がついたまま転倒すると、周囲の可燃物に引火して火災になる危険性が非常に高くなります。
こうした二次災害を防ぐため、マイコンメーターは地震を検知した瞬間に即座にガス供給を停止します。(出典:経済産業省「高圧ガス保安法当」)この機能により、阪神淡路大震災や東日本大震災などの大規模地震においても、ガスによる二次災害を最小限に抑えることができたと言われています。
地震後の復帰手順
地震後にガスメーターを復帰させる前に、必ず以下の安全確認を行ってください。これらの確認を怠ると、重大な事故につながる可能性があります。
地震後の安全確認チェックリスト
- ガス臭くないか確認 – 室内や屋外でガスの臭いがしないか必ずチェック。少しでも臭う場合は復帰操作を行わず、ガス会社に連絡
- 配管の損傷チェック – 目に見える範囲でガス管に亀裂、破損、変形がないか確認。特に接続部分や曲がり角を重点的に
- 建物の安全確認 – 建物自体に大きな損傷(壁のひび割れ、柱の傾きなど)がないか確認
- ガス機器の確認 – ガスコンロなどの機器が転倒していないか、破損していないか確認
- 余震への警戒 – 余震が続いている場合は、揺れが収まってから復帰操作を行う
これらの確認ができて、異常がなければ、ガスメーターの復帰操作を行います。具体的な手順は後のセクション「ガスメーター復帰ボタンの操作方法と3分待機」で詳しく説明しますが、地震後は特に慎重に安全確認を行ってから復帰操作をすることが極めて重要です。
少しでも不安がある場合や、建物に損傷が見られる場合は、無理に自分で復帰操作をせず、ガス会社に連絡して専門家の点検を受けることをおすすめします。安全確認には時間がかかるかもしれませんが、事故を防ぐためには必要な手順です。
震度5弱以下でも遮断される場合がある理由
マイコンメーターの感震器は、地域によって感度が調整されている場合があります。また、メーターの設置状況(壁の材質、固定方法など)や建物の構造、地盤の状況によっては、公式発表の震度よりも大きな加速度を検知して遮断することがあります。
特に木造住宅の2階部分など、揺れが増幅されやすい場所にメーターが設置されている場合は、実際の震度よりも大きな揺れを感じて遮断することがあります。「そんなに大きな地震じゃなかったのに」と思っても、安全装置が作動することは決して珍しくありません。これは誤作動ではなく、より安全側に配慮した設計なんですね。
ガス臭い時は復帰ボタンを押してはいけない理由

ここは本当に重要なポイントなので、しっかり覚えておいてください。ガスの臭いがする時は、絶対に、何があっても復帰ボタンを押してはいけません。これは単なる注意事項ではなく、あなたの命と周囲の人々の安全に直結する絶対的なルールです。
ガスの臭いがするということは、どこかでガス漏れが発生している可能性が極めて高いということです。ガス配管に亀裂が入っている、接続部分が緩んでいる、あるいはガス機器が破損しているなど、何らかの異常が起きているサインなんですね。
なぜ復帰ボタンを押してはいけないのか
この状態で復帰ボタンを押してしまうと、ボタンのスイッチ接点で発生する小さな火花(スパーク)が、室内や配管内に充満した漏れたガスに引火して爆発事故を引き起こす危険性があるんです。都市ガス(メタンガス)もLPガス(プロパンガス)も、空気中に一定濃度以上混ざった状態で火花が発生すると、瞬時に爆発的に燃焼します。
実際、過去にはガス臭を感じながらも復帰ボタンを押したことで爆発事故が発生し、建物が大破したり、死傷者が出たりした事例が複数報告されています。復帰ボタンのスイッチは非常に小さな火花しか発生しませんが、ガスが充満している空間では、その小さな火花でも十分に爆発を引き起こす引き金になるんです。
ガス臭を感じた時の正しい対処法
もしガスの臭いを感じたら、以下の手順で迅速かつ冷静に対応してください。パニックになりやすい状況ですが、正しい手順を踏むことが何より重要です。
ガス臭を感じた時の緊急対応手順
- 火気厳禁 – タバコ、ライター、マッチ、コンロなど、あらゆる火気を絶対に使わない
- 電気機器に一切触らない – 電灯のスイッチ、換気扇のスイッチ、コンセントの抜き差し、全て厳禁(スパークの危険)
- 窓を全開にして換気 – ドアや窓を大きく開けて、自然換気を行う。ガスは空気より軽い(都市ガス)または重い(LPガス)ため、上下の窓を開けると効果的
- ガス会社に連絡 – 屋外の安全な場所に出てから、速やかにガス会社の緊急連絡先(24時間対応)に電話
- 避難 – ガス臭が強い場合や、換気しても臭いが消えない場合は、建物から離れて安全な場所で待機
- 近隣に知らせる – 集合住宅の場合は、可能であれば隣近所にも状況を知らせる
携帯電話の使用にも注意が必要
ガス臭が充満している室内では、携帯電話の操作も避けた方が安全です。特に古いタイプの携帯電話は、電源を入れる際や通話を開始する際に微小なスパークが発生する可能性があると言われています。最近のスマートフォンはその危険性は低いとされていますが、万全を期すなら屋外に出てから連絡するようにしてください。
ガスメーターが遮断しているということは、安全装置が正常に機能している証拠です。ガス臭がする場合は、専門家による点検と修理を受けるまで、絶対に復帰操作をしない、これだけは必ず守ってください。数時間ガスが使えなくても、事故を起こすよりは遥かにマシですからね。
凍結が原因でお湯が出ない場合の対応

冬場、特に氷点下になるような寒い日の朝にお湯が出なくなった場合、給水管や給湯器内部の配管、あるいは給湯器の熱交換器が凍結している可能性があります。この場合、ガスメーターの復帰ボタンを押しても全く意味がありません。なぜなら、問題はガスの供給ではなく、水そのものが凍って流れなくなっているからです。
凍結は特に以下のような条件が揃った時に発生しやすくなります。
- 外気温がマイナス3度以下になった場合
- 強い北風が吹いている場合
- 配管が露出している(保温材が巻かれていない)場合
- 給湯器の電源プラグが抜かれていて、凍結予防ヒーターが作動していない場合
- 長期間お湯を使っていなかった場合
凍結かどうかを見分ける方法
凍結かどうかを見分けるポイントは、「水も出ないかどうか」です。お湯側の蛇口をひねっても水すら出てこない、あるいは少ししか出ない場合は、凍結の可能性が高いですね。一方、水側の蛇口から水が勢いよく出るのにお湯だけ出ない場合は、凍結ではなく給湯器の別の問題(エラーコードなど)が考えられます。
また、前日の夜から朝にかけての気温を確認してください。天気予報でマイナス3度以下になっていた場合や、水道管が凍るような冷え込みだった場合は、凍結の可能性が非常に高いです。
凍結時の対処法
配管が凍結している場合、以下の方法で対処してください。ただし、焦りは禁物です。無理な解凍方法は配管の破損を招き、かえって大きな被害につながります。
方法1:自然解凍を待つ(最も安全で確実)
一番安全で確実な方法は、気温が上がって自然に氷が溶けるのを待つことです。日中の暖かい時間帯(午前10時〜午後2時頃)になれば、多くの場合は自然に解凍されます。朝方に凍結していても、昼頃には普通に使えるようになっていることが多いんですね。
自然解凍を待つ間は、以下のことに注意してください。
- 給湯器の電源プラグは抜かない(凍結予防ヒーターが作動するため)
- 解凍後に配管から水漏れがないか確認する(凍結で配管が破損している可能性)
- 蛇口は閉めたままにする(解凍後に急に水が出て水浸しになるのを防ぐため)
方法2:人工的に解凍する場合(緊急時のみ)
どうしてもすぐにお湯を使いたい場合は、以下の方法を試してみてください。ただし、方法を間違えると配管が破裂する危険性があるため、慎重に行ってください。
- タオルとぬるま湯法 – 凍結している配管部分にタオルを巻き、その上から「ぬるま湯」(30〜40度程度)をゆっくりかける。タオルを巻くことで、お湯が均等に配管を温めてくれます
- ドライヤー法 – ドライヤーの温風を配管に当てる。ただし、必ず低温設定で、一箇所に集中させず、まんべんなく温めること
- 室温を上げる – 給湯器が屋内にある場合は、部屋全体の温度を上げることで自然解凍を早めることができます
凍結解凍時に絶対にやってはいけないこと
- 熱湯をかける – 急激な温度変化で配管が破裂する危険性があります。実際に破裂して大量の水漏れが発生した事例が多数報告されています
- 直火で温める – ガスバーナーなどで直接配管を温めるのは絶対厳禁。火災の原因になるだけでなく、配管の樹脂部分が溶けて破損します
- 無理に蛇口を開け続ける – 配管に過度な圧力がかかり、破損の原因になります
- 配管を叩く – 氷を砕こうとして配管を叩くと、配管自体が破損します
凍結予防のポイント
凍結は一度発生すると対処が大変なので、予防が何より重要です。以下のことを心がけて、凍結を未然に防ぎましょう。
日常的な予防策:
- 給湯器の電源プラグは絶対に抜かない – 凍結予防ヒーターは電源が入っていないと作動しません。電気代を節約しようとして電源を抜くのは絶対にやめてください
- 配管に保温材を巻く – 屋外の露出配管には、ホームセンターで販売されている配管用保温テープを巻いておくと効果的です
- 給湯器の水抜き栓を確認 – 水抜き栓が詰まっていると、凍結予防機能がうまく働かないことがあります
寒波が予想される時の予防策:
- 少量の水を出し続ける – 氷点下になることが予想される夜は、鉛筆の芯程度の細さ(1〜2mm)で水を流しっぱなしにする。水が動いていると凍りにくくなります
- 浴槽に水を張っておく – 万が一凍結しても、トイレなどの緊急用水として使えます
- メーター周りも保温 – ガスメーター周辺の配管も凍結する可能性があるため、保温材で覆っておくと安心です
長期不在時の予防策:
- 水抜き栓を使う – 冬場に長期間家を空ける場合は、給湯器の水抜き操作を行ってください。取扱説明書に手順が記載されています
- 室温を保つ – 可能であれば、暖房を弱運転で稼働させ、室温が極端に下がらないようにします
凍結は給湯器の故障とは全く違うトラブルなので、復帰ボタンやリセット操作では解決しません。気温と配管の状態を確認して、適切な対処法を選んでくださいね。また、凍結を繰り返すと配管の劣化が早まるため、根本的な対策(保温材の追加など)を検討することも大切です。
「お湯が出ない」復帰ボタンの正しい押し方とリセット手順

ガスメーターの復帰ボタンの場所がわかったら、次は正しい操作方法を理解しましょう。実は復帰ボタンを押すだけでは不十分で、必ず守らなければならない手順とルールがあります。特に「3分間の待機時間」は、単なる目安ではなく、安全のための絶対的なルールなんです。
また、ガスメーターの復帰操作をしてもお湯が出ない場合は、給湯器本体のリセットが必要になることもあります。給湯器には「ソフトリセット」と「ハードリセット」という2種類のリセット方法があり、状況に応じて使い分ける必要があるんですね。
ここでは、ガスメーター復帰の完全マニュアルと、給湯器のリセット方法、さらにはノーリツやリンナイといったメーカー別の具体的な手順について、できる限り詳しく解説していきます。
ガスメーター復帰ボタンの操作方法と3分待機

ガスメーターの復帰操作で最も重要なのは、「3分間の待機時間」を必ず守ることです。この待機時間は単なるタイムラグや、システムの再起動時間ではありません。この3分間、マイコンメーターは高度な安全診断プログラムを実行し、配管内にガス漏れがないかを精密にチェックしているんです。
具体的には、メーターは微量のガスを配管内に流し、配管内の圧力変化を1秒単位で監視しています。もし配管のどこかに穴が開いていたり、ガス機器の栓が開いたままであれば、圧力が正常に上がらないため、マイコンは「ガス漏れあり」と判断して再度遮断します。この安全診断は、人間の目では確認できない微細なガス漏れまで検知できる、非常に精密なシステムなんですね。
完全な復帰手順(ステップバイステップ)
それでは、ガスメーターの復帰操作の完全な手順を、ステップごとに詳しく解説していきます。各ステップには重要な意味があるので、必ず順番通りに実行してください。
Step 0:安全確認(最重要・絶対に省略不可)
操作を始める前に、必ず以下を確認してください。この安全確認を怠ると、重大な事故につながる可能性があります。
- ガス臭くないか – 室内・屋外ともにガスの臭いがしないか必ず確認。少しでも臭う場合は、復帰操作を行わずにガス会社へ連絡
- 配管に目に見える損傷がないか – ガスメーター周辺の配管に亀裂、変形、接続部の緩みなどがないか目視確認
- 火災や漏水などの異常がないか – 周辺に火災の兆候や、配管からの水漏れなどがないか確認
- 安全に作業できる環境か – 足元が安定しているか、暗くないか、作業に支障がないか確認
異常がある場合や、少しでも不安がある場合は、復帰操作を行わずに直接ガス会社へ連絡してください。専門家による点検を受ける方が安全です。
Step 1:すべてのガス機器を完全に停止する
復帰操作の前に、屋内のすべてのガス機器を完全に停止させます。これは前述した3分間の安全診断を正確に行うための重要な準備です。
停止すべきガス機器の完全リスト
- 給湯器のリモコンスイッチをOFFにする(画面表示が消えることを確認)
- ガスコンロの火を消し、すべてのバーナーの器具栓を閉じる
- ガスファンヒーターのスイッチを切る
- 床暖房のスイッチを切る
- 浴室暖房乾燥機のスイッチを切る
- ガスオーブンのスイッチを切る
- 屋外に設置されているガス機器(屋外暖房機など)も忘れずに停止
- 使っていないガス栓もすべて閉まっているか確認
重要:メーターガス栓は閉めない
ガスメーター直後のメーターガス栓(建物への供給元栓)は開けたままにしておいてください。ここを閉めてしまうと、マイコンメーターが安全診断(リークチェック)を実行できません。
閉めるのは各機器の器具栓だけです。メーターガス栓とは、ガスメーターから建物内への配管の最初にある大きな栓のことで、通常は黄色いハンドルがついています。これは閉めないように注意してください。
Step 2:復帰ボタンを正しく操作する
すべてのガス機器を停止したら、いよいよ復帰ボタンの操作です。以下の手順を正確に実行してください。
- キャップを外す(キャップ付きタイプの場合) – 黒いキャップを左(反時計回り)に回して外す。固い場合はゴム手袋を使うと回しやすくなります
- 復帰ボタンをしっかり押し込む – 中に現れる復帰ボタンを、奥まで「カチッ」と手応えがあるまでしっかり押し込む。中途半端に押すと復帰操作が完了しません
- ランプ点灯を確認してすぐに手を離す – 表示ランプが点灯したら、すぐに指を離す。押し続ける必要はありません。むしろ押し続けると誤作動の原因になります
- キャップを元に戻す – キャップを右(時計回り)に回して元の位置に戻す
ボタンから手を離すと、赤ランプがゆっくりと点滅を始めます。この点滅が、マイコンメーターが安全診断モードに入ったサインです。液晶画面がある機種では、「ガス止」の表示が出たままになります。
Step 3:3分間待機(絶対にガスを使わない・最重要)
ここが最も重要なポイントです。赤ランプが点滅している間、絶対にガス機器を使用してはいけません。これは単なる推奨事項ではなく、安全のための絶対的なルールです。
この3分間、マイコンメーターは以下のような精密な診断を行っています。
- 微量のガスを配管内に流す
- 配管内の圧力を1秒単位で測定
- 圧力が正常に上昇するかチェック
- 圧力が維持されるかチェック(漏れがないか)
- すべての項目で異常がなければ、遮断を解除
もし待機中にガスコンロをつけようとしたり、お湯を出そうとしたりすると、配管内に急激な圧力変動が発生します。すると、マイコンは「配管に異常あり(ガス漏れの可能性)」と判断し、診断に失敗して再度遮断してしまうんです。
「ちゃんと復帰できるか試したい」「早くお湯を使いたい」という気持ちはよくわかります。私も最初の頃は我慢できずに蛇口をひねってしまい、何度も失敗しました。でも、ここは必ず我慢してください。3分間待つだけで確実に復帰できますから。
Step 4:復帰完了を確認する
約3分後(機種によっては1〜3分)、赤ランプの点滅が消えれば復帰完了です。液晶画面に「ガス止」などの表示が出ていた場合も、この表示が消えているはずです。ランプも表示も完全に消えたことを確認してください。
これでガスの供給が再開されているので、給湯器のリモコンスイッチを入れて、お湯が出るか確認してみてください。蛇口から温かいお湯が出れば、復帰作業は完全に成功です。
何度やっても復帰しない場合の対処法
正しい手順で操作しても、3分後に再び赤ランプが点滅したり、「ガス止」表示が消えない場合は、以下のような原因が考えられます。
- ガス機器の閉め忘れ – もう一度すべてのガス機器が確実に停止しているか確認
- 配管の微細な漏れ – 目に見えない小さな漏れがある可能性
- ガスメーター自体の故障 – センサーや遮断弁の不具合
- 配管工事の影響 – 最近配管工事をした場合、接続不良の可能性
2〜3回試しても復帰しない場合は、無理に何度も繰り返さず、ガス会社に連絡してください。専門家による点検と修理が必要です。
給湯器のリセット方法とエラーコード確認

ガスメーターを復帰させてもお湯が出ない場合、次にチェックすべきは給湯器本体の状態です。給湯器のリモコンに数字が表示されている場合、それはエラーコードといって、不具合の内容を示すサインなんです。エラーコードは給湯器が自己診断した結果を数字で教えてくれる、いわば給湯器からのメッセージなんですね。
エラーコードを正しく理解することで、自分で対処できるトラブルなのか、それとも専門業者に依頼すべき故障なのかを判断できます。無駄な修理依頼を避けることができるだけでなく、逆に危険な状態を見逃さずに済むという意味でも、エラーコードの知識は非常に重要です。
主要なエラーコードと意味の詳細解説
給湯器のエラーコードはメーカーによって若干異なりますが、主要なコードはJIS規格などによってある程度標準化されています。ここでは特に頻出するエラーコードについて、詳しく解説していきます。
| エラーコード | 意味 | 主な原因 | 対処法 | 緊急度 |
|---|---|---|---|---|
| 111 / 11 | 点火不良 | ガス遮断、強風、凍結、点火装置故障、ガス切れ | リセット可(ガスメーター確認後) | 低 |
| 120 / 12 | 途中失火 | 使用中の消火、風による吹き消え、立ち消え安全装置作動 | リセット可(再操作で改善する場合多い) | 低 |
| 140 / 14 | 過熱防止装置作動 | 温度ヒューズ断線、異常過熱、水量不足 | 修理依頼必須(リセット不可) | 高 |
| 290 / 29 | ドレン異常 | 中和器詰まり(エコジョーズタイプ) | 修理依頼必須 | 中 |
| 632 | ふろ循環不良 | 浴槽フィルターの詰まり、循環ポンプ故障 | フィルター掃除後にリセット可 | 低 |
| 710 / 71 | 電装基板異常 | 制御基板の故障、電気系統トラブル | 修理依頼必須(リセット不可) | 高 |
| 888 / 88 | 点検時期お知らせ | 10年経過通知(法定点検推奨) | 一時解除可(点検推奨) | 低 |
| 900 / 99 | 給排気閉塞 | 燃焼異常、排気筒詰まり、不完全燃焼 | 即使用中止、修理依頼必須 | 最高 |
エラーコード111/11(点火不良)の詳細
エラー111(または11)は、給湯器トラブルの中で最も頻繁に発生するエラーコードです。「点火動作を行ったが、フレームロッド(炎検知センサー)が炎を検知できなかった」という状態を示しています。
このエラーの原因は多岐にわたりますが、主なものは以下の通りです。
- ガスメーターの遮断 – 最も多い原因。まずガスメーターの状態を確認
- ガス栓の閉止 – 誰かが間違えて閉めてしまった、または点検後に閉めたまま忘れた
- LPガスの残量切れ – プロパンガスの場合、ボンベが空になっている
- 強風による吹き消え – 台風や強風時に排気口から風が入り込み、炎が消える
- 配管の凍結 – 冬場に配管内の水分が凍結して流れが悪くなる
- 点火プラグの劣化 – イグナイター(点火装置)の経年劣化
- ガス電磁弁の故障 – ガスを供給する弁が開かない
エラー111が出た場合、まずはガスメーターの復帰を確認してから、給湯器のリモコンを再起動してみてください。多くの場合、これだけで復旧します。それでも改善しない場合は、ガス栓の開閉状態やLPガスの残量を確認しましょう。
エラーコード900/99(給排気閉塞)の危険性
エラー900または99は、最も危険度の高いエラーコードです。このエラーが表示された場合、不完全燃焼が発生している可能性があり、一酸化炭素(CO)中毒のリスクがあります。
このエラーが出たら、以下の対応を必ず守ってください。
- 直ちに給湯器の使用を中止 – リセットして再使用することは絶対に禁止
- 換気をする – 窓を開けて室内の空気を入れ替える
- すぐに修理業者に連絡 – 自分で対処しようとせず、必ず専門家に依頼
エラー90/99で絶対にやってはいけないこと
エラー90や99が表示された場合、リセット操作を繰り返して使い続けることは絶対に禁止です。不完全燃焼により一酸化炭素が発生している可能性があり、命に関わる危険性があります。
一酸化炭素は無色無臭で、中毒症状が出た時には既に手遅れになっていることも多い、非常に危険な気体です。「少しくらいなら大丈夫」という安易な判断は絶対にしないでください。
エラーコード888/88(点検時期お知らせ)について
エラー888(または88)は、厳密には「エラー」ではなく、点検時期のお知らせ表示です。製造から約10年が経過した給湯器に表示され、法定点検または「あんしん点検」の受検を促すものです。
このエラーの特徴は以下の通りです。
- お湯は通常通り使える
- リモコンに「888」または「88」が点滅し続ける
- 一時的に表示を消すことは可能(メーカーによって方法が異なる)
- ただし、点検を受けるまで定期的に再表示される
10年経過した給湯器は、パッキンの硬化、基板の劣化、バーナー部品の摩耗などが進んでおり、火災や一酸化炭素中毒のリスクが高まっています。表示を消す方法は後述しますが、できるだけ早く正規の点検を受けることを強く推奨します。
給湯器のソフトリセット(リモコン再起動)
エラーコードが表示されている場合、まず最初に試すべき方法がソフトリセットです。これは給湯器の電子制御システムを一時的にリセットする、最も手軽で安全な方法です。
ソフトリセットの手順は以下の通りです。
- すべての給湯栓を閉める – キッチン、洗面所、浴室など、すべての蛇口を確実に閉じる
- リモコンの運転スイッチを押して電源を切る – リモコンの画面表示が完全に消えることを確認
- 5秒〜10秒程度待つ – この待機時間で内部の制御回路がリセットされる
- 再度運転スイッチを押して電源を入れる – リモコンが正常に起動することを確認
- エラーコードの表示を確認 – エラーコードが消え、給湯温度が正常に表示されればリセット完了
この方法で改善すれば、一時的な誤動作やセンサーの誤検知だった可能性が高いです。お湯が出るか実際に試してみてください。ソフトリセットは何度行っても給湯器を傷めることはないので、まずはこの方法を試すのが基本です。
給湯器のハードリセット(電源プラグ抜き差し)
ソフトリセットで改善しない場合は、ハードリセットを試してみましょう。これは給湯器本体の電源を物理的に遮断し、マイコンのメモリを完全にクリアする操作です。パソコンで言えば「強制再起動」に相当する方法ですね。
ハードリセットの詳細手順:
- リモコンの電源を切る – 必ず最初にリモコンをOFFにする
- 屋外に出て、給湯器本体を確認 – 給湯器本体から出ている電源コードを探す
- 電源プラグをコンセントから抜く – しっかりと根元を持って抜く。濡れた手で触らないこと
- 約1分間待機する – この時間で内部のコンデンサが完全に放電され、メモリがクリアされる
- 電源プラグを差し込む – カチッと音がするまでしっかり差し込む
- リモコンの電源を入れる – 正常に起動するか確認
- エラー表示を確認 – エラーが消えているか、時計設定などを確認
ハードリセット実施時の重要な注意点
- コンセントが濡れている場合は絶対に触らない – 感電の危険があります。雨天時や雪の日は特に注意
- 時計設定がリセットされる – 再設定が必要になる機種があります
- 予約設定が消える – お風呂の予約などの設定が消えることがあります
- 何度も繰り返さない – 1〜2回試して改善しなければ、修理を検討してください
- 燃焼系エラー(90/99)では絶対に行わない – 危険です
ハードリセットは給湯器のマイコンをいったん完全に初期化する操作です。ソフトウェア的な不具合であれば、これで改善することが多いんですね。ただし、何度もハードリセットを繰り返すのは危険です。2回試して改善しなければ、ハードウェア的な故障の可能性が高いので、修理依頼を検討してください。
ノーリツ製給湯器のエラー解除手順
ノーリツ製の給湯器は国内シェアが非常に高く、多くの家庭で使われています。基本的なリセット方法は先ほど説明した通りですが、ノーリツ特有の操作や注意点もあるので、詳しく紹介していきますね。
ノーリツ製給湯器の特徴
ノーリツ製の給湯器は、以下のような特徴があります。
- エラーコードの表示が分かりやすい(大きな数字で表示)
- リモコンの操作性が直感的
- エコジョーズタイプのラインナップが豊富
- 音声ガイド機能付きの機種が多い
- GT、GQ、GRQなどの型番で区別される
エラー111(点火不良)の詳細対処法
ノーリツ製でエラー111が出た場合、まずはガスメーターの復帰を確認してから、以下の手順で対処してください。
- ガスメーターの状態確認 – 赤ランプが点滅していないか確認し、必要なら復帰操作
- リモコンの再起動 – 運転スイッチをOFF→5秒待機→ONの順で操作
- ガス元栓の確認 – 給湯器のガス元栓が完全に開いているか確認(レバーが配管と平行になっている状態が「開」)
- 水抜き栓フィルターの確認 – 給湯器下部にある水抜き栓のフィルターが詰まっていないか確認
- LPガスの残量確認 – プロパンガスの場合、ボンベの残量を確認
ノーリツ製の場合、水抜き栓フィルターの詰まりが点火不良の原因になることが比較的多いです。長年使用していると、水道水中の不純物がフィルターに蓄積し、水の流れが悪くなって点火しにくくなるんですね。
水抜き栓フィルターの掃除方法
水抜き栓フィルターの掃除は、以下の手順で行います。
- 給湯器の運転スイッチを切る
- 給水元栓を閉じる
- 水抜き栓(給湯器下部の青いつまみ)を左に回して外す
- 中からフィルター(網状の部品)を取り出す
- 歯ブラシなどで汚れを洗い流す
- フィルターを元に戻し、水抜き栓を締める
- 給水元栓を開ける
- 運転スイッチを入れて動作確認
この作業は年に1〜2回程度行うと、給湯器の性能を維持できます。ただし、作業に不安がある場合は無理せず、専門業者に依頼してください。
エラー888(点検時期お知らせ)の一時解除方法
エラー888は故障ではなく、製造から10年程度経過した給湯器に表示される法定点検のお知らせです。お湯は通常通り使えますが、リモコンに「888」や「88」が点滅し続けて気になりますよね。
ノーリツ製の場合、運転スイッチを5回、5秒以内に連打するという操作で一時的に表示を消すことができます。
具体的な手順:
- リモコンに888が表示されている状態で待機
- 運転スイッチを「カチカチカチカチカチ」と素早く5回押す(5秒以内に)
- ピピッという音がして表示が消えればOK
- 失敗した場合は、もう一度最初からやり直す
この操作のコツは、リズミカルに素早く押すことです。ゆっくり押すと5秒を超えてしまい、解除できません。「1・2・3・4・5」とカウントしながら押すとうまくいきやすいです。
エラー888解除に関する重要な注意事項
この操作はあくまで表示を一時的に消すだけで、点検を受けたことにはなりません。しばらくすると再び表示されます。
10年経過した給湯器は、以下のような経年劣化が進んでいます。
- パッキンの硬化によるガス漏れリスク
- 電子基板の劣化による誤動作
- バーナー部品の摩耗による不完全燃焼
- 熱交換器の腐食による効率低下
- 安全装置の劣化による事故リスク
火災や一酸化炭素中毒のリスクが高まっているため、できるだけ早く法定点検(有償)またはあんしん点検を受けることを強くおすすめします。点検はノーリツのサービスセンターまたは、お近くのガス機器販売店で受けられます。
リンナイ製給湯器の復旧方法
リンナイ製の給湯器も、ノーリツと並んで国内シェアが高いメーカーです。基本的な復旧手順はノーリツと同じですが、リンナイ特有のポイントもあるので解説していきます。
リンナイ製給湯器の特徴
リンナイ製の給湯器には、以下のような特徴があります。
- RUF、RUX、RVDなどの型番で区別される
- エラーコードの表記が2桁と3桁が混在
- 台所リモコンと浴室リモコンで表示が異なる場合がある
- 省エネ性能が高い機種が多い
- 音声ガイド機能が充実している
リンナイ特有のポイント
リンナイ製給湯器で注意すべきポイントを詳しく解説します。
ポイント1:エラーコードの表記
リンナイは2桁表記(11、12など)と3桁表記(111、121など)が混在していますが、基本的に同じ意味です。
- 11 = 111(点火不良)
- 12 = 120(途中失火)
- 14 = 140(過熱防止装置作動)
- 71 = 710(電装基板異常)
機種の年式によって表記が異なるだけで、内容は同じなので混乱しないでください。取扱説明書には両方の表記が載っていることが多いです。
ポイント2:リモコンの種類による違い
リンナイは台所リモコンと浴室リモコンで表示が異なる場合があります。例えば、
- 台所リモコンにはエラーコードが表示されているのに、浴室リモコンには表示されない
- 逆に浴室リモコンにだけ表示が出る
- 両方に表示が出るが、内容が微妙に違う
といったケースがあります。エラーを確認する際は、両方のリモコンを必ず確認してください。片方だけ見て「エラーは出ていない」と判断すると、問題を見逃す可能性があります。
ポイント3:高温水遮断機能
リンナイ製の給湯器には、高温水遮断という安全機能があります。これは夏場に低温設定(35〜38度など)で使用すると、給湯器内部が過度に高温になるのを防ぐため、自動的にお湯の供給を停止する機能です。
この場合、エラーコードは表示されず、単に「お湯が出ない」という症状だけが現れます。対処法は簡単で、
- リモコンの温度設定を一度高め(42〜45度)に上げる
- 少量のお湯を出して給湯器を動作させる
- 温度を元の設定に戻す
これで解除されます。夏場に突然お湯が出なくなり、エラーコードも表示されていない場合は、この高温水遮断を疑ってみてください。
リンナイ製エラー888の解除方法
リンナイ製の場合も、エラー888は10年経過の点検お知らせです。解除方法は機種によって異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。
パターンA:運転スイッチ連打タイプ
- 運転スイッチを5回、5秒以内に連打
- ピッという音がして消えればOK
パターンB:複合操作タイプ
- 「優先」ボタンと「▼」ボタンを同時に3秒以上長押し
- 表示が消えたらボタンを離す
機種によって操作が異なるため、取扱説明書を確認するか、リンナイのサポートセンター(0120-054-321)に問い合わせることをおすすめします。
メーカー別の違いについての補足
ノーリツ、リンナイ以外にも、パーパス、パロマ、長府製作所など、様々なメーカーの給湯器があります。メーカーによって細かい操作や表示は異なりますが、基本的な復旧の考え方は共通しています。
重要なのは以下の3点です。
- 必ず取扱説明書を確認する
- わからない場合はメーカーのサポートセンターに問い合わせる
- 無理に自己流で操作しない
取扱説明書を紛失している場合は、ほとんどのメーカーが公式サイトでPDFを公開しています。給湯器本体に記載されている型番(例:GT-2460AWX-2など)で検索すれば、該当する説明書が見つかるはずです。
復帰しても直らない時は専門業者に相談
ここまで紹介した方法を試してもお湯が出ない場合、給湯器本体の故障や重大なトラブルの可能性が高いです。これ以上自分で対処しようとすると、かえって状況を悪化させたり、危険な状態を引き起こしたりする可能性があります。無理に自分で何とかしようとせず、専門業者に相談することを強くおすすめします。
専門業者への依頼を検討すべきケース
以下のような症状や状況が見られる場合は、すぐに専門業者に連絡してください。
即座に専門業者へ連絡すべきケース
- ガスメーター復帰後も何度もエラー111が出る – 点火装置やガス供給系統の故障の可能性
- エラー90、99など燃焼系の重大エラーが表示される – 不完全燃焼の危険、一酸化炭素中毒のリスク
- 異音がする – 爆発音(ボンッという音)、うなり音、金属音、異常な振動など
- 給湯器から煙や異臭が出る – 火災の危険性、即座に使用中止
- 水漏れや配管からの漏水がある – 配管の破損、接続部の劣化
- 給湯器の使用年数が10年を超えている – 経年劣化による各種リスクの増大
- 複数回リセットしても同じエラーが繰り返される – 根本的な故障の可能性
- お湯の温度が不安定 – 設定温度にならない、急に熱くなったり冷たくなったりする
- 運転時に変な臭いがする – ガス臭以外でも、焦げ臭い、プラスチックが焼ける臭いなど
特にエラー90や99が表示される場合は、不完全燃焼により一酸化炭素が発生している可能性があります。このエラーが出たら、リセットして使い続けることは絶対にやめてください。一酸化炭素は「沈黙の殺人者」と呼ばれ、無色無臭で中毒症状に気づいた時には既に手遅れになっていることも多い、極めて危険な気体です。命に関わる危険性があります。
どこに連絡すればいい?連絡先の選び方
給湯器のトラブルで連絡すべき窓口は、状況と住居形態によって異なります。適切な連絡先を選ぶことで、スムーズに問題を解決できます。
賃貸住宅(アパート・マンション・借家)の場合
賃貸住宅にお住まいの場合は、まず必ず大家さんまたは管理会社に連絡してください。これは非常に重要なポイントです。
理由は以下の通りです。
- 給湯器は建物の設備であり、大家さんの所有物
- 修理費用は原則として大家さん負担(借主の過失でない場合)
- 勝手に修理業者を呼ぶと、後でトラブルになる可能性
- 契約している業者がいる場合が多い
連絡先は賃貸契約書に記載されているはずです。緊急連絡先も書かれているので、夜間や休日でも対応してもらえることが多いです。
持ち家(戸建て・分譲マンション)の場合
持ち家の場合は、状況に応じて以下の連絡先を選びます。
- ガス会社(東京ガス、大阪ガスなど) – ガス供給やガスメーターに関する問題、ガス臭がする場合の緊急対応。24時間365日対応可能
- 給湯器メーカー(ノーリツ、リンナイなど) – 保証期間内の故障、製品に関する技術的な問い合わせ。保証書を手元に用意して連絡
- 給湯器専門業者 – 修理・交換の相談(保証期間外)。複数社から見積もりを取ることを推奨
- 購入した販売店(家電量販店など) – 購入時の保証やアフターサービスがある場合。保証書と購入時のレシートを確認
業者選びの重要なポイント
給湯器の修理・交換業者を選ぶ際は、以下のポイントに注意してください。
- 必ず複数社(3社以上)から見積もりを取る – 価格相場を把握し、不当な高額請求を避ける
- ガス機器設置スペシャリストの資格保有を確認 – ガス機器の工事には国家資格が必要です
- アフターサービスや保証内容を確認 – 工事後の保証期間、定期点検の有無など
- 口コミや評判を確認 – インターネットの口コミサイトやGoogleレビューをチェック
- 急いでいても即決しない – 「今日中に決めないと割引できない」などの営業トークに注意
- 不当に高額な見積もりには注意 – 相場を大幅に超える見積もりは要警戒
- 見積もり内容を詳しく確認 – 「工事一式」などの曖昧な項目ではなく、詳細な内訳を要求
修理か交換か迷ったら
給湯器にトラブルが発生した場合、「修理するか、交換するか」という判断を迫られることがあります。この判断基準について解説します。
交換を検討すべきケース:
- 使用年数が10年を超えている – 給湯器の設計寿命は約10年。それ以降は故障率が急激に上昇
- 修理費用が5万円以上かかる – 高額な修理費を払うより、新品に交換した方が長期的にはお得
- 過去に何度も修理している – 「モグラ叩き」状態。次々と別の箇所が故障する可能性
- 部品の供給が終了している – 製造終了から10年程度で部品供給も終了することが多い
- エネルギー効率が悪い旧型 – 最新機種に交換することで、ガス代が大幅に削減できる
修理で対応できるケース:
- 使用年数が5年以内 – まだ十分に使える期間
- 軽微な部品交換で済む – パッキン交換、センサー交換など、費用が3万円以下
- 保証期間内 – メーカー保証や延長保証が適用される場合
- 初めての故障 – 今まで問題なく使えていた場合
実際の判断例を示しますと、
- 使用8年、修理費用4万円 → 交換を検討(あと2年で寿命、今後も故障のリスク)
- 使用3年、修理費用2万円 → 修理でOK(まだまだ使える)
- 使用12年、修理費用6万円 → 交換を推奨(寿命を超えており、新品の方が安全で経済的)
ただし、これはあくまで一般的な目安です。最終的な判断は専門業者の診断を受けた上で、費用対効果を総合的に考慮して決めてください。
もし給湯器の交換を検討される場合や、今すぐ修理の見積もりが欲しいけれど「どこに頼めばいいか分からない」「高額な請求をされないか不安」という方は、相見積もりの一社としてこちらのサービスを検討してみてください。
給湯器のトラブルなら!街角給湯相談所
「お湯が出ない!」「とにかく急いで直したい!」という緊急時に、最短30分で専門資格を持ったプロが駆けつけてくれる相談所です。
圧倒的な安さ:給湯器本体が最大92%OFFと、メーカー直接依頼よりも費用を抑えられる可能性が高いです。
安心の明朗会計:現地調査とお見積りは完全無料。「最安値」に挑戦しているため、他社の見積もりと比較するのにも最適です。
24時間365日対応:夜間や休日の急なトラブルでも、電話やメールですぐに相談できます。
業者選びで失敗したくない方は、まずは無料の現地調査で「いくらかかるのか」だけでも確認してみることをおすすめします。
最新給湯器のメリット
もし交換を選択する場合、最新の給湯器には以下のようなメリットがあります。
- エネルギー効率が大幅に向上 – エコジョーズタイプなら従来型より約15%ガス代削減
- 安全機能の充実 – 不完全燃焼防止、過熱防止、凍結予防など、安全装置が進化
- 静音性の向上 – 運転音が静かになり、近隣への配慮も
- 操作性の向上 – タッチパネル式リモコン、音声ガイド、スマホ連携など
- 環境への配慮 – CO2排出量の削減、省エネルギー
10年前の給湯器と比較すると、技術的な進歩は目覚ましいものがあります。長期的な視点で考えると、交換する価値は十分にあると言えるでしょう。
まとめ:お湯が出ない時の復帰ボタン問題を解決するために

ここまで、お湯が出ない時の対処法について、ガスメーターの復帰ボタンの場所から、具体的な操作手順、メーカー別のリセット方法、そして専門業者への依頼まで、包括的に解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめておきます。
この記事の核心ポイント
お湯が出ない時に押すべき復帰ボタンは、給湯器本体ではなく屋外のガスメーターにあります。これが最も重要な事実です。多くの人が給湯器を探し回って時間を無駄にしますが、まず最初にチェックすべきはガスメーターの状態なんですね。
そして、ガスメーターの復帰操作では、正しい手順と3分間の待機時間を必ず守ることが極めて重要です。この3分間は単なる待ち時間ではなく、マイコンメーターがガス漏れの有無を精密に診断している時間です。待機中にガスを使ってしまうと、診断に失敗して復帰できません。
状況別の対処法の振り返り
地震の後にお湯が出ない場合:
ほぼ確実にガスメーターの感震器が作動しています。ガス臭がなく、配管に損傷がないことを確認してから、ガスメーターの復帰操作を行ってください。安全確認を必ず最優先にしましょう。
ガス臭がする場合:
絶対に復帰ボタンを押してはいけません。火気厳禁、電気機器にも触らず、窓を開けて換気し、屋外からガス会社に連絡してください。これは命に関わる重要なルールです。
凍結でお湯が出ない場合:
ガスメーターの復帰ボタンでは解決しません。基本は自然解凍を待つこと。急ぐ場合は、タオルを巻いてぬるま湯をかける方法を試してください。熱湯をかけると配管が破裂する危険があるので絶対に厳禁です。
ガスメーター復帰後もお湯が出ない場合:
給湯器本体のエラーコードを確認し、リモコンの再起動(ソフトリセット)または電源プラグの抜き差し(ハードリセット)を試してください。軽微なエラーであれば、これらの操作で復旧できることが多いです。
専門業者への依頼が必要なケース
以下のような場合は、無理に自分で対処しようとせず、専門業者に相談してください。
- エラー90や99などの燃焼系エラーが表示される(一酸化炭素中毒の危険)
- 何度リセットしても同じエラーが繰り返される
- 異音や異臭がする
- 給湯器の使用年数が10年を超えている
- 複数箇所で故障が発生している
特に10年以上使用している給湯器は、経年劣化による故障のリスクが高まっています。パッキンの硬化、基板の劣化、バーナー部品の摩耗など、目に見えない部分で劣化が進行しているんですね。修理費用が高額になる場合は、長期的な視点で交換を検討することをおすすめします。
予防と日常のメンテナンス
お湯が出ないトラブルを未然に防ぐため、以下の点に注意してください。
- 給湯器の電源プラグは抜かない(凍結予防ヒーター作動のため)
- 定期的な点検を受ける(10年経過したら必須)
- 冬場は凍結対策を行う(保温材、水抜きなど)
- 異常を感じたらすぐに専門家に相談する
- 取扱説明書は必ず保管しておく
最後に
お湯が出ないというトラブルは本当に焦りますが、落ち着いて原因を切り分け、適切な対処を行えば解決できることがほとんどです。この記事で解説した手順を順番に試していけば、多くの場合は自分で復旧できるはずです。
ただし、安全を最優先に考えることを忘れないでください。ガス臭がする場合、異音や異臭がする場合、何度試しても改善しない場合は、無理せず専門業者に相談してください。数時間ガスが使えなくても、事故を起こすよりは遥かにマシです。
この記事が、いざという時の参考になれば嬉しいです。お湯が出ないトラブルに遭遇した時は、ぜひこの記事を思い出して、落ち着いて対処してくださいね。
最後に重要な免責事項
本記事で紹介した情報は、一般的な対処法をまとめたものであり、すべての状況や機種に当てはまるわけではありません。給湯器の型式、ガス会社、地域によって手順が異なる場合があるため、必ず取扱説明書を確認するか、メーカー・ガス会社のサポートセンターに問い合わせてください。
特にガス機器は安全に関わる設備です。専門知識のない状態で無理に分解したり、配管を触ったりすることは絶対にやめてください。安全に関わる作業は、必ず有資格者(ガス機器設置スペシャリストなど)に依頼することを強くおすすめします。
「急いでいるのに、いちいち業者を探して見積もりを取るのが大変…」という場合は?
特にお湯が出なくて困っている緊急時には、信頼できる業者をゼロから探すのは骨が折れますよね。そんな時に頼りになるのが、迅速な駆けつけと安心価格を強みとする「街角給湯相談所」のようなサービスです。
ここは専門資格を持ったプロが最短30分で訪問してくれるスピード感が最大の魅力ですが、それだけでなく「給湯器本体が最大92%OFF」という割引率の高さや、現地調査・見積もりが無料である点も、急な出費を抑えたい時には非常に助かります。
まずはこういった無料見積もりが可能な業者に状況を見てもらい、正確な金額を把握してから修理か交換かを判断するのが、失敗しない業者選びの近道です。
